柏島魚類データベース

Pterocaesio digramma ( Bleeker, 1864 ) タカサゴ

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属名 Pterocaesio クマササハナムロ属
学名 Pterocaesio digramma
和名タカサゴ
記載 ( Bleeker, 1864 )
サイズ 全長 30cm
説明体は細長い紡錘形。体は水中では青色、水から出すと赤色。夜間の水中下でも下腹部が赤く見える。尾鰭両葉の先端は黒い。体側には2条の幅広い黄色縦帯があり、その体側上半部の第2番目の縦帯は、側線の下方を走る。腹鰭、臀鰭及び尾鰭は半透明または白色。背鰭10棘14〜16軟条、臀鰭3棘11〜12軟条で、側線鱗は66〜76と上述の縦線の走り方からタカサゴ科の他種と区別できる。
分布岩礁・サンゴ礁域。若狭湾〜山口県の日本海沿岸(稀)、長崎県福江・男女郡島、有明海、三浦半島南西岸(幼魚)、駿河湾〜屋久島の太平洋沿岸(少ない)、琉球列島;台湾、西太平洋、オーストラリア西岸。
生活史仔稚魚は、沿岸域から外洋にかけて浮遊性活を送り、その後接岸して幼魚期以降は、沿岸の岩礁域やサンゴ礁域に生息するものと推定される。雑食性と考えられるが、口を前にのばして大きく開けてプランクトンなども摂餌する。産卵は、大型水槽下の観察では5〜7月の日没前の3時間の間に行われる。大きな群れ(約1500尾)が垂直的な上下運動を繰り返しながら、その群れの雄と雌のペアによる産卵の後、約10〜15の雄のスニーカーによって放精されて行われる。この集団による産卵が繰り返し行われる。受精卵は、卵径約0.82〜0.88mmの球形分離浮遊性卵で、摂氏約24℃で受精後23時間で孵化。孵化直後の仔魚は、平均全長2.19mm。孵化直後の仔魚は、平均全長2.19mm。孵化後15日で全長5.46mm。
参照