柏島魚類データベース

Trichonotus setigerus Bloch and Schneider, 1801 ベラギンポ

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属名 Trichonotus ベラギンポ属
学名 Trichonotus setigerus
和名ベラギンポ
記載 Bloch and Schneider, 1801
サイズ 全長 20cm
説明体は細長く、円筒状に延長する。尾鰭を除く、標準体長は体高の11〜12倍。体側前部に無鱗域がない。背鰭条数数は46本以下。顕著な雌雄2型が認められ、雄では眼の直後に濃黄色斑があり(生時)、体側の4本以上の円形白色点列、背鰭前部の糸状鰭条、体側の4〜5本の白色円形点列、尾鰭の後方への突出などが特徴。これらの差異は明らかに雌雄の認識信号として役立っている。
分布砂質域。八丈島、小笠原諸島、千葉県館山湾、相模湾、駿河湾、大瀬崎、和歌山県宇久井・串本、高知県柏島、愛媛県愛南、鹿児島県根占、壱岐、熊本県天草、屋久島、琉球列島;台湾、香港、レニユオン島、東インドー西太平洋。
生活史やや湾入した地形で、穏やかな海の砂地や小礫底にすむ。足摺宇和海国立公園では、水深7〜8mから10数mの範囲に多い。海底に静止したり、海底直上を遊泳しながら小動物を捕食する。繁殖期には、雄の腹鰭は濃い暗色を呈し、雄同士の闘争が始まる。その間、雌は周辺の海底上に腹鰭と尾鰭を三脚状に使って静止している。闘争が終わると、優勢雄は10数微の雌からなるハーレムを形成するという。
参照