属名 |
Calliurichthys
ヨメゴチ属
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学名 |
Calliurichthys
japonicus
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和名 | ヨメゴチ |
記載 |
Houttuyn, 1782
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サイズ |
全長 22cm
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説明 | 後頭部に1対の骨質隆起がある。前鰓蓋骨棘は槍状で、その基部に小さい1前向突起があり、背縁は鋸歯状である。第1背鰭には淡色流状紋があり、通常背鰭後上方の黒色斑を上下に2分する。臀鰭と尾鰭の下半は黒い。尾鰭は長く、雄では頭を除く体長に、雌では第2背鰭隆起部から尾鰭基底までの距離に等しい。 |
分布 | 水深20〜200の砂泥底。小石混じりの砂底。千葉県館山〜高知県柏島の太平洋沿岸、兵庫県香住、山口県日本海沿岸、対馬、長崎県平戸島、愛媛県八幡浜、琉球列島;香港、シンガポール、フィリピン諸島、カリマンタン島北部。 |
生活史 | 深み寄りの大型個体が多く、浅海域で着底した稚魚は成長にともなって深みは移動するものとみられる。南日本での産卵期は6〜9月で、盛期は7・8月である。この時期の水深90mにおける水温は18〜20℃で、底層水温の上昇期にあたる。稚魚は標準体長はが2cmに達するまでには着底するものとみられる。9月には雄で平均標準体長8cm、15cm、21.5cmの三つの年級群が認められ、これらはそれぞれ生後満1・2・3年に相当する。雌はやや小さくて、6.5cm、14cm、20cmである。主な餌生物は春から夏にかけては端脚類(ヨコエビ類)、クモヒトデ類、2枚貝類、巻貝類、多毛類、貝虫類の順に多いが、秋から冬にかけては多毛類と十脚甲殻類の出現頻度が増大する。沖合底曳網で本科魚類中最も多く漁獲される。旬は冬で刺身、天ぷら、唐揚げ、煮付け、練製品原料などに利用される。 |
参照 | |