柏島魚類データベース

Siganus fuscescens Houttuyn, 1782 アイゴ

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属名 Siganus アイゴ属
学名 Siganus fuscescens
和名アイゴ
記載 Houttuyn, 1782
サイズ 全長 25cm
説明体高は高く、背鰭の軟条部の間には欠刻がある。尾鰭は湾入形。体色は茶褐色で、白色斑が散在するが、その模様は成長や生息場所または生理状態により変化する。
分布岩礁・サンゴ礁域、藻場。青森県〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸(有明海、瀬戸内海を含む)、伊豆諸島、小笠原諸島、琉球列島、南大東島:朝鮮半島南岸、済州島、鬱陵島、台湾、浙江省〜広西省、海南島、東沙群島、西沙群島、東インドー西太平洋(マリアナ諸島を除く)。
生活史産卵は7月頃に行われる。卵は球形で無色透明、卵径0.62〜066mmの沈性粘着卵である。水温23.5〜26.0℃では受精後約27時間で孵化する。孵化仔魚は全長(以下略)2.1〜2.6mm。孵化後48時間で30mmとなり、口が開き、卵黄はほとんど吸収される。4.6mmで下顎に1本の単尖頭の円錐歯が形成され、7.6mmになるとそれらは両顎に複数見られる。9.5mmで各鰭条が定数に達する。13.5〜14.0mm程度の稚魚は、単尖頭歯と先端が2つに分かれた2尖頭歯の混在した顎歯をもち、主に動物プランクトンを食べている。18〜20mmで体背側から斑紋の形成が始まり、両学歯はすべて2尖頭歯となる。この時期は浮遊生活から底生生活への移行期と考えられ、ホンダワラ類などの流れ藻についているのが確認されている。25〜30mm程度になると、沿岸の浅所に群れをなして来遊し、糸状藻類を摂餌する。30mmを超える頃より、糸状藻類の他に葉状藻類も食べ始め、成魚になると藻類を主とした雑食性を示す。
参照