属名 |
Acanthurus
クロハギ属
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学名 |
Acanthurus
triostegus
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和名 | シマハギ |
記載 |
Linnaeus, 1758
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サイズ |
全長 21cm
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説明 | 体側に5〜6本の黒色横帯があり、幼魚、成魚ともに識別は容易。ハワイ諸島周辺の個体群には胸鰭下部に幅の狭い黒色斜体が存在し、亜種名sandvi-censisが与えられることもある。成魚では上顎に16本、下顎に18ほんの多尖頭に分割された門歯状歯が並ぶ。 |
分布 | 岩礁・サンゴ礁域。八丈島、小笠原諸島、北硫黄島、沖ノ鳥島、千葉県館山湾、相模湾、伊豆半島西岸、和歌山県串本、高知県柏島(幼魚)、新潟県、男女群島、鹿児島県錦江湾湾口・開聞、琉球列島、尖閣諸島、南大東島;台湾南部、東沙群島、西沙群島、南沙群島、インドー汎太平洋(紅海を除く)、アフリカ西岸。 |
生活史 | 礁湖や礁外縁の浅所から少なくとも水深46mまで見られる。南太平洋では、6月の満月の夕暮れに水深7.5mで数百個体が螺旋状に群がって産卵する様子が観察されている。その際、多くの個体は通常よりも体側の黒色横帯が幅広く鰭が暗色になるが、それらは雄で、雌は通常の色彩を示す。この群れから数個体が急上昇し、その頂点で産卵が行われる。卵は直径0.66〜0.70mmの浮性卵で、水温24℃では約26時間で孵化し、5.5日後には摂食を開始する。無鱗で、銀色の腹部をもつ透明のアクロヌルス期(後期仔魚期の末期にあたる)の仔魚は、夜にタイドプールなどの浅所に入り、4〜5日で成魚と同様の形態をもつ稚魚に変態する。稚魚は1ヶ月約12mmの割合で成長し、体長約12cmで成熟するが、成魚の成長率は1ヶ月に約0.8〜1mmと小さい。アクロヌルス期の仔魚の動物プランクトンを摂餌するが、稚魚と成魚は主に糸状藻類を基質から削りとって食べる。摂食の際に砂などを取り込まないため、胃は砂嚢状になっていない。成魚はよく大きな群れを形成する。地方名ハゲ(高知県)ネノムシ(鹿児島県)、ガサ(奄美)、ミームサ(沖縄)。 |
参照 | |