柏島魚類データベース

Paralichthys olivaceus Temminck and Schlegel, 1846 ヒラメ

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属名 Paralichthys ヒラメ属
学名 Paralichthys olivaceus
和名ヒラメ
記載 Temminck and Schlegel, 1846
サイズ 全長 70cm
説明口は著しく大きく、眼の後縁下近くまで開く。両顎に1列の強い犬歯がある。上眼は頭の背縁に近い。両眼間隔域は平坦で、その幅はおよそ眼径の1/2。尾鰭後縁の中央部は突出する。
分布水深10〜200mに砂底。北海道オホーツク海と太平洋沿岸(少ない)。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、青森県〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島;渤海、黄海、東シナ海北部、朝鮮半島全沿岸、江蘇省・福建省・広東省、ピーター大帝湾(稀)。
生活史成魚は春になると、沿岸近くの水深20〜50mに移動し、潮の流れがある砂泥底、砂礫底、岩礁域で産卵する。産卵期は本州の中部以南で2〜5月で、北へ行くほど遅い。卵は直径約1mm足らずの分離浮性卵である。孵化仔魚は全長2.4〜2.9mmで浮遊する。孵化後10日ほどすると後頭部背面に突起が出現し、3週間後には5本の長い背鰭軟条となる。全長10mm前後で右眼が左へ移動を始め、約12mmで頭部背面に達する。体長13.2mm位で眼の移動を終えて、伸長していた背鰭は短くなる。眼の移動の終了の少し前に底生生活を始め、河口域の細かい砂地に多く見られる。食性は肉食性。稚魚は主としてアミ類を食べるが、数cmくらいになるとカタクチイワシなどの幼魚に変わり、若魚や成魚になると、魚類、イカ類、甲殻類などを好むようになる。水温10〜25℃位では、水温が高い方が多量に食べるが、26℃前後になると食べなくなる。
参照